建設会社の求人率が上がる理由は人手不足

建設会社を見ると、求人率が上がっており、一見すると仕事がそれだけ多いような印象を与えます。確かに仕事自体は増えているものの、それに人手が追い付いていない、いわゆる人手不足の状態にあることが指摘されています。そのため、働き口は確保されているのにそこに参加してくれる人がいないという状況になっており、深刻化しつつあります。人手不足になる背景には様々なものが考えられますが、なんといっても建設会社の求人に対する魅力が薄れているというのも1つの考え方です。また、お金を稼いでまで何かを買うという欲求になかなかならないという若者の事情というのも見え隠れしており、賃金を上げれば解決できるわけではないという問題に直面しており、人事担当者は頭を悩ませる部分です。

社会の状況と業界の体質がミスマッチ

近年、日本では働き方を改善し、働き甲斐を持って働けるようにする環境作りが行われています。以前のようにバリバリ働いて、家は単に寝るだけというような働き方は誰も望んでおらず、特に若者はドライにその部分を見ています。建設会社の求人率が上がるのもその部分が関係しています。現場に立ってみると、長年働く人が多く、ちょっとしたことに腹を立て、声を荒げます。それに耐えられない若者が増えているのも背景としてあります。しかも、こうした若者に対し、本人の甘さが原因と自らにその原因はないことを主張し、改善をしようとしない結果がこうした形になっています。業界の体質を変える、もしくは働き甲斐を感じるような環境にしていかないことには、今後もこうした状況は続き、改善の可能性は低いままです。

給与が高いわけではないのも要因

これだけの人手不足と言われながら、その分給与は上がるのかといわれても、実際はそこまで上がっているわけではありません。建設会社の求人を見ても、給与が劇的に高いわけではなく、飲食店や流通業と比べさほど変わらないのが実情です。それでいて体質は変わらず、接する相手は怖いままとなれば、好き好んでその業界で働きたいと思う人以外はあえてそこで働こうとは思いません。人手不足を解消する場合、給与を上げてでも確保するのが一般的ですが、そこまでの余力がないというのが実情です。また、今はこうした仕事にあふれていても、いずれブームは落ち着き、下火になることを指摘されています。そのことを見越してなかなか上げにくいという背景もあることから、何かしらの環境の変化がない限り、こうした状況は続きます。